

マイコネ:価値とは例えばどのようなことでしょうか?
冨田:価値って本当に人それぞれなんですよ。
瞬間に消えるけど人の笑顔を見られるのがうれしいとか、どんな形でも自分が関わって作ったものに価値を感じるのか、いやお金だとかいろいろあるじゃない。
人の笑顔が一杯あっても本当にお金が欲しい人はお金のともなう仕事じゃないと力が入らない。
人の笑顔に価値を感じる人が、もし他人を泣かせて大儲けできても、振り返っていい人生だったと思えないですよね。
一生かかっても追求できる価値なんて簡単に気が付かないわけだけど・・・。少なくとも自分の価値観にあった仕事を見つけよう。自分にとっての価値観をいろんな経験をする中で見つけてほしい。
マイコネ:好きなことは、簡単に気付きそうですが・・・?
冨田:意外にはっきりしなかったりするんだよ。僕の三年生のゼミで、どんなことでも好きなテーマをやれというんです。そのかわり、「2年間かけて論文を書くに値する好きなことって何なのかを徹底的に議論しようぜ」と言って。
何となく、「僕こんなことが好きだ!!」とか言ってきても、「ほんとうに?どうして?」って問い詰めていくわけ。どんどんつっこまれるから本気で考えないといけないじゃない。そのうち涙をながしながら、「好きなことなんて何もないんです!!」、「なんだよ!!あるだろ」って、そんなことをやっているんだよね。好きなことだってなかなか出てこない、実は。
マイコネ:自分の好きなことを見つけられる学生さんはどのような方なのですか?
冨田:自分で何か積極的に取り組んできている人は、わかりやすく出てくるねぇ。
それは、陸上部やっているから陸上が好きなわけじゃないのよ。
自分が打ち込むものへの取り組みを通じて、こんなことが好きなんだって感じとっている。
だから何かやることなんだろうーな、思いっきり。
好きなことが何なのかは、色々チャレンジしてみる中でわかってくる。
就職活動の時に、突然自分に合った仕事を探しなさい、それは好きなこと、できること、価値を感じることだよって言っても・・・、分かるわけがないんですよ、簡単には。
出来るだけ早く分かるためにも、色んな豊かな学生生活を送ることって凄く大事なんじゃないのかな。