

マイコネ:「自分の好きなこと、できること、価値を感じることが何か?」と考えながら行動すれば良いのでしょうか?
冨田:考えながらやるもんでもない気が・・・、無理やり好きなことって見つけることじゃないんだから。理屈で言っちゃうと、エントリーシートを書くための学生生活を送っても書けない。色んなことにチャレンジして豊かな学生生活を送る結果としてエントリーシートが書ける。そこを間違えるといけない。
好きなことがないっていう人は何もしてないんじゃないかと思うんだよね。
挑戦も成功も失敗もしていないんだよね。
何でもいいから闇雲にやってみろと。それしかないような気がするんだよなぁ。
それがアクション、一歩踏み出すんだから。もうそれにつきるだろうと。
それがいかに大事かっていうメッセージを、みんなに最初に送らなきゃいけないんだろうね。
マイコネ:まずは、チャレンジせよと。その上で、成功体験だけでなく失敗体験も大切なのですか?
冨田:成功体験も凄く大事なんだけど、その失敗体験だなぁ。
ある企業の方がね、「仕事はね、最初の3年間は9割が失敗なんだ。失敗しても次の日に落ち込こまず、ちゃんとニコっと笑って出てこられるかどうか(が大事)」と言うんです。それは凄い体力がいるんですよ。(社会人基礎力として)たぶん一番大事なのは精神的体力で、失敗してもくじけない力。
「先生、学生にいっぱい失敗をさせてあげてください」と、彼は言うんです。
大学はどう成功させるかって教えているのに・・・、と思うんだけど、当たっているんだよね。
仕事してから失敗するとね、なかなか取り返しのつかないことがある。だからやっぱり学生時代に失敗をいっぱい経験しとけっていうのは本当に一理あると思うんです。
マイコネ:精神的体力をつける失敗体験とはどんな例がありますか?
冨田:例えば、好きな子に声をかけて失恋する。これは精神的体力がつくよね。
自分はどんな人間で、何ができるかつきつめて考えるのは、好きな子ができた時じゃないの!?しかも世の中うまくいかないもので、ふられて挫折感を味わい、どうやったら立ち直れるかを学ぶのも実は恋愛だったりするわけで、大いに恋をしなさい!!という感じはある。
挫折や失敗の中で、なんでできなかったかを考えると、考え抜く力もつくんだよね。考え抜かなきゃいけないわけなんだから、そういうことが本当に鍛えてくれる、人間を。
それはいろんなことにチャレンジするしかないから、チャレンジしている人が一番強い。
※社会人基礎力とは、職場や地域社会の中で多様な人々とともに仕事をしていくために必要な基礎的な力のことであり、社会人基礎力の3つの能力を「前に踏み出す力(アクション)」、「考え抜く力(シンキング)」、「チームで働く力(チームワーク)」としている(2006年度2月 経済産業省)。