
マイコネ:もともとボランティアに興味があったのですか?
芝野:ボランティア自体に興味があった訳ではなかったんですが、実際に参加してみたら、「その場やメンバーが楽しかった」という感じですね。
加えて、「ぼらばん」での活動は、僕が大学生活に求めていたことに近いのかな、と感じて活動しています。
マイコネ:「求めていたこと」とは何なのですか?
芝野:自分の知っている世界より、もう少し広い所に触れたかったんです。
例えば、人との関わりでも同じ大学の人ばかりと一緒にいるのでなくて、もっと色んな人に関わりたいと思っていました。
マイコネ:どうしてそう思ったのですか?
芝野:小学生の頃は習い事や受験勉強、中高ではクラブ活動ばかりやっていたので、それ以外のことをやっていないんです。ほとんど遊んでもいない・・・。 それに今までやってきた事は違う道のことも考慮して「自分で選んだ」というより、「なんとなくやる事になっていた・・・」、ただなんとなくこの道にした・・・そんな感じだったんです。
だから大学生活では様々な人や物事に出会って、それぞれの良さや悪さを知っていきたい、そしてそれから今後の道を選んでいきたいと思ったんです。

マイコネ:それが様々な取り組みに参加する動機になったんですね。
芝野:「一つの見方が正しい」、「自分にはこの場所以外は関係ない」、「一つの世界だけでいい」と考えるのは危ういと思うんです。
ハンセン病の問題だと世界的には患者の隔離を進めていなかった。それなのに日本の権威の方が「隔離しなければならない」といって隔離政策を押し進めた経緯があるそうです。
その見方が本当に正しいかどうかはわからないのに、「専門家がいっているから疑えない」とか、「専門家がいっているから正しい」と安易に捉えてしまってはいけない。
「ぼらばん」は多数ボランティアの受け入れ先がありますが、それにも限りがあって手をつけられていない分野があります。
「特別養護老人ホーム」であれば、現在のスタッフ数で緊急時にも対応ができるのか・・・。
すぐに改善できない面があるかもしれないけど、「『それでいいのか?』と様々な側面から疑問を投げかけることを忘れちゃいけないんじゃないか」って思うんです。
それらに気づく為にも色んな場所に足を運んで、色んな人に出会って、実際に現場で動いてみて、何が良くて何が悪いのかを自分なりに考えるべきだと思うし、またこうすることがおもしろいと思うんです。