

近畿大学法学部の小島樹里さん(3回生)は、国内を中心としたワークキャンプの主催や海外ボランティア派遣を行うNGO NICEを通じて参加したインドネシアでのワークキャンプをきっかけに、国境や世代を越えた人たちとの素敵な出会いの連続がはじまったそうです。「今やりたいのは、NICEでの経験を母校(高校)の学生に伝えること」と話すほど、樹里さんにとって大きな出会いとなったNICEで体験したことについてお話を伺いました。

習字で自分の名前を書く子どもたち
カラフルでヘルシーな地球社会づくりのために、ワークキャンプ等のボランティア活動を行うNGOです。2008年は 255事業を主催し、3,485人が参加、海外ボランティアには785人を派遣しました。日本で唯一、国連・CCIVSに加盟しており、世界で1・2を争うネットワークを持っています。日本全国・世界各地の人々とともに、多様な生態系・文化・個性が生き生きと友好共存する地球社会を開拓しています。
| 名 称 | : | 特定非営利活動法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター) |
| 設立年 | : | 1990年 |
海外ボランティアに参加したきっかけを教えていただけますか?
大学1回生の時に友達の紹介でNICEの説明会に参加したのですが、勇気がなくて海外ボランティアにすぐには参加しませんでした。それからもNICEのホームページに掲載される様々なプログラムをチェックはしていました。そうしてついに1回生の春休みを利用してインドネシアのジャワ島の売春宿地域に住む子どもたちと交流するワークキャンプに参加しました。
もともと海外ボランティアに興味があったんですか?
子どもと海外がずっと好きだったのです。小さい時から学童保育に通っていて。卒業してからも楽しい思い出が忘れられずに、中学生、高校生の頃もそこでボランティアやアルバイトをしていました。
自分には子どもとすぐ仲良くなれるチカラがある、子どもと過ごす時間が自分の心を満たしてくれると思い込んでいました。
そんな折にインドネシアでの売春宿地域の子どもと関われるプログラムを知って「これだ!」と思いました。
実際に参加してどうでしたか?
出発前は売春宿地域の子どもだからって、「お母さんと話をどうしているのかな?」「笑っているのかな?」とあんまり元気なイメージを抱いていなくて「子どもたちを自分が笑顔にしてあげないと」と思っていたんです。それが現地の子ども達に出会うと日本の子どもと同じぐらい元気で明るくて。毎日子どもたちから元気をもらっていました。
どんなプログラムを行ったのですか?
一つは学校訪問で、子どもたちの通う学校にいって、習字で名前を書いたり、ビーズで腕輪を一緒に作ったりとか、グラウンドで一緒にサッカーをしたりしました。
他には地域のホールで放課後の時間帯に交流したりしました。夕方は親の仕事がはじまる時間帯なので子どもたちの遊び相手がいなかったのです。そこで、「ロンドン橋落ちた」や「カエルの歌」、「インドネシアの歌」を歌ったりしていました。
もう一つはエイズ予防教育等の支援を行っている現地の国際ワークキャンプ団体と一緒に売春宿地域で暮らすお母さんに避妊具を配ったり、今の仕事に就かざるを得ない現状についてお話を伺ったりしました。
ワークキャンプに参加してどんなことをお感じになられましたか?
ワークキャンプは本当に楽しかったんですが、帰ってきてからいろいろ思いました。子どもたちに本当に必要なのは、私たちではなく学童保育みたいな場所だと。もう一つは男性がほとんど一日中お酒を飲んでいて、女性が出稼ぎに出て売春宿で働いている現状を現地の方から伺い、女性に対する不平等さを感じました。