


—どんな学生時代をお過ごしでしたか?
やりたいことは全部やってしまいたいという性格なんです。例えば携わったアルバイトの数は合計数十個にもなると思います。早朝の病院清掃、定食屋、プリントゴッコの実演販売なんかもしました。いろいろな職業に片足を突っ込んでいい経験になりましたね。
やりたいことを我慢したくなかったので、予算付きの家計簿を月々付けていたんですよ。例えば免許取得に30万円払うとしたら最初から予算に組み入れて、月々の予算からマイナスにして足りない分をまたアルバイトで補うということをしていました。
(注1)【SPトランプ】
人間の持つさまざまな面を描いた52枚のトランプ。自己と他者の理解を通して、ヒューマンスキルを楽しく学べる。ビジネス研修、公開セミナーや学校・就職支援の現場にも多く使われている。
—どのような就職活動をされたのですか?
大学に入っていろいろな人と出会う中で「人との繋がりってとても大事だな」と感じていました。
また就職を考える頃はSPトランプ(注1)と出会って、狭い人間関係で気を遣っていた私自身の高校時代もこういったものがあれば楽に生きられたのかなと思った時期だったんです。そういう伏線から「人」ということをキーワードにして、人と人をつなぐ人材派遣の会社に就職しました。
—実際に働いていかがでしたか?
なかなか思うような仕事ができませんでした。例えば厳しいクライアントさんには、優秀で人柄も良いスタッフさんに行ってもらわないとクレームになったりするんです。私は働く側の支援をしたかったので、いいスタッフさんには楽で待遇も良い職場を紹介したかったのですが、そういうジレンマがあって…、結局2年程でやめてしまいました。
—起業に到ったきっかけを教えていただけますか?
実は留学に行こうと思っていました。それがある起業家の方との出会いがあって「英語が喋れる人はたくさんいるし、会社をつくった方がよっぽど勉強になるよ」と言われたんです。何にも分かっていなかったのですが「あ、そうか‼起業そうしよう」と5月の初旬に会社を創ることに決めてから2週間ほどで設立しました。
—すごいスピードですね。事業の構想はされていたんですか?
会社を設立することを先に決めてから何しようって考えました。母が個人でカウンセラーとして教育に携わっていたんですけど、私が心に持っていた「人が楽に生きられることの応援」に合致すると思って母を無理やり引きずり込んで、教育と広告の2事業でスタートしました。私は走りながら考えるタイプなんですよ。
—初年度から計画的に進みましたか?
飛びこみ営業をしたり「こんなことできます‼」なんて必死でやっていたんですけど…。簡単に仕事をもらえるわけがなくて、1年ぐらいで創業時の資金一千万以上が綺麗になくなってしまいました。公庫からの借り入れ金やあんなに頑張って学生時代から貯めたお金だったんですが。
—苦しい時期はどのような心境だったんですか?
危機感は意外となかったんですよ。スッカラカンになって全部たたんでも、女ひとりどっかに就職してもバリバリ働けば何とか食べていける、なんとかなるさって感じで。