マイコネPRESS

特集 あきらめないチカラ 社会の先輩たちからコトバの贈りもの(3)

あれほど嫌だと思い込んでいた仕事が今では天職に 近畿タクシー株式会社 代表取締役社長 森崎清登さん

あれほど嫌だと思い込んでいた仕事が今では天職に 近畿タクシー株式会社 代表取締役社長 森崎清登さん

ロンドンタクシー、スイーツタクシー、ジャズタクシー…。次々にユニークなタクシーを走らせて地域の特徴を活かしたタクシー会社ならではの街づくりを提案している近畿タクシー。
今回、森崎社長からタクシーを使って街づくりをしようと思ったきっかけなどをお伺いしました。

面白い車をタクシーの営業車にしよう!!

—ロンドンタクシーを導入した経緯を教えていただけますか?

 僕は11年間他業種で営業や広報として働いた後に、妻の父親が社長をしていた近畿タクシーに後継ぎとして入社しました。排ガスや騒音を出す「車」がもともとは好きでなかったし、前職で積み重ねた経験が活かされない業務ばかりで、入社から5年間、自分はタクシー会社に向いてないってずっと暗い顔をしていました。それで「もう辞めよう」と気持ちが切れかかっていた時に雑誌の記事でロンドンタクシーを見てハッと思ったんです。
 タクシー会社はみんな同じような車を使っているけど、他の車でも営業車にできるって。アイスクリームを作る車など面白い車には凄く興味があったんですね。
 それで当時の社長に提案しました。「今後私がこの会社を継いでその先20年、30年事業を続けていくことを考えたら、今のままでは難しいと思うんです。これからは観光と福祉の二本立てでいきましょう。観光ではロンドンタクシー、福祉ではリフトタクシーを導入したいんです。」と。「5年間かかってやっとやる気を出したのか。でも1年で失敗するぞ、タクシ―会社は新しいことをやったらダメなんだ」と、タクシー会社経営の難しさを話してくれました。それでも僕は「1年後に失敗するとしても、失敗に到るプロセスにはいろいろなことがあると思います。それが僕のこれから20年、30年先の肥やしになると思うんです」と思いを伝えました。
 最終的に社長の了解を得て、当時約900万円するロンドンタクシーを導入できました。

「タクシー一台で街を語れる」と気づいて、天職だと思えるようになった

—ロンドンタクシーの導入をきっかけにタクシー会社で働くことについての思いが変わったのですか?

ロンドンタクシー

ロンドンタクシー

 ロンドンタクシーが社に来てから、広報のためにパンフレットを作ろうと思いました。 ロンドンタクシーの雰囲気に合う場所はどこか考えた時に旧居留地が思いつきました。それで旧居留地の石造りの建物の前にロンドンタクシーを止めた時に気付いたんです。「タクシーは街に溶け込むものなんだ」って。街に溶け込むと車も活きる、建物も活きる、行き交う人も活きるし、その風情を楽しむこともできる。たかがタクシー一台のことなんですが、車一台で実は街を語れるんですね。 そう思えたことで仕事に対する考えも変わってきました。ある日突然ですよ、タクシ―会社が僕の天職だって思ったんですよ。口に出して「天職やなぁ」と言ったのを覚えています。それまでは嫌で嫌でしょうがなかったのに。それからは100パーセントの力を仕事に注ぎ込むわけだから気づきの量や深さもどんどん増えました。天職だと思ってからの一年一年の出来事はずっと覚えているほど密度が濃くてかなり充実しています。

 

  • BACK
  • NEXT
  • 1
  • 2
PageTopへ戻る
マイコネクト新規登録はこちらから!マイコネ バイトマイコネPRESSコミュニティ
マイコネクトTOPに戻る
Contents学生生活110番はるやま京阪神大学生協 合同会社説明会コカ・コーラ ウエスト株式会社 ランチでエコアクション神戸商工会議所の検定試験はりまっちダイビ×マイコネクトのフォトコンテスト学生生活110番 コミュニティはこちら