
様々な種類のエンターテイメントフード
—「エンターテイニングフード」という言葉を用いた理由を教えていただけますか?
「珍味」という言葉にどこか古いイメージを感じていました。それでいい言葉がないか考えていた時に、「エンターテイニング」という料理本に出会ったのです。改めて辞書を引き、エンターテイニングに「おもてなしをする・人を楽しませる」という意味があることに気付きました。珍味は酒の肴として人がお酒を楽しむシーンを演出しますし、お土産もおもてなしの心を表すもの。それまでは伍魚福の商品全体を表す言葉がなかったのですが「エンターテイニングフード」と定義するとコンセプトが明確になりました。商品アイデアの提案制度があるのですが、このアイデア評価にも「エンターテイニング度」を取り入れたりと、どんどん幅が広がりました。中期経営計画のスローガン「神戸で一番おもしろい会社になろう!」というのもエンターテイニングフードを取り扱う会社とはどんな会社かを考えてできたものです。
—社長に就任されてから一番大変だと思うことは何ですか?
会社の舵取りの方向です。伸びている会社がある中で売上が伸びないのは経営者の能力のせいだと思っています。会社を成長させて社員の収入も増やさないといけない。当社は僕が入ってから酒販店がコンビニに転換する逆風を受けて売上が減少しました。そこからスーパーや生協などへ参入して当時の売上に戻しました。15年間で取引先は7割近く入れ替わりました。
結果として外部からは「上手くいっていますね」と評価していただくことも多い一方で、僕と違う人が経営をしたらどうなるだろうと思うと「もっとやれるんじゃないか」と常に自問自答をしています。ただし、伍魚福の未来についての思いは誰にも負けない。「絶対にできる」と信じてやりぬきます。
—今のお仕事は「好きなこと」、「得意なこと」、「価値を感じること」のいずれですか?
「価値を感じること」だと思います。
会社が存在する理由は、社会から価値を認めてもらえているからだと思っています。年間で800万人もの方が当社の商品を買っていただいています。一人ひとりのお客様に価値を認めていただいているから我々も仕事ができるのです。本当にありがたいことです。今後ももっとお客様に喜んでいただけるように努力を続けます。
今の仕事が得意かどうかは…。得意でない人が社長だとTEAMメンバーがかわいそうですから胸を張って得意だと言えるようになりたいですね(笑)。今はまだ私の得意な経営スタイルを構築している途上と言えるかもしれません。
—今就活生にメッセージをお願いします。
堅苦しいかもしれませんがその会社の理念に共感できるかということが一番大事です。最初から誰もが納得できる仕事に就けるわけではないのですが、どんな仕事でもその企業の理念の実現につながっているはずです。そう思えれば全ての仕事に「やりがい」はある。このように前向きに考えられるかどうか…。そういった考え方や姿勢を身につけることが重要だと思います。
1955(昭和30)年4月 有限会社五魚福創立
1970(昭和45)年1月 株式会社伍魚福に改組現在に至る
神戸市長田区野田町8-5-14
http://www.gogyofuku.co.jp/