マイコネPRESS

商店街と企業をつないだ、名物づくり「ぼっかけカレー」

森崎 清登さん

マイコネ:観光の街宣言をされてから、どのような取組みをされたのですか?

森崎社長:実際に観光で修学旅行生が来るようになりました。すると次に「観光地には土産物があるけど、長田の土産物は何がある?」という話になり、長田庶民にありふれた味の「ぼっかけ」をやろうとなりました。
その話の翌日に、僕は別件でカレールーを製造している地元メーカーのMCC食品さんの部長に呼ばれていました。お腹一杯ご馳走になってから、たまたま前日の「ぼっかけ」の会議資料を持っていたのでこんな会話をしました。
「部長、ごちそうさまでした。」
「堪能されましたか? どうです、うちの商品は?」
「いいですよ。このおいしさがあれば、これもできるでしょ!!」
「ぼっかけ?」
「それで商品つくりません?」
すると部長が「ん〜・・・」と10秒程考え込むので、
僕は「街あげて応援しますから!!」と言ったんですよ、区長でも何でもないのに勝手に(笑)。
部長はまともに受けて「森崎さん、街あげてやってもらえますか!?」と。
「やりますよ!」と僕は全然目算なく返答したんですけど、まぁ勢いはありましたよ。

部長はすぐ試作にかかってわずか三日後、試作品を完成させて商店街の会合に足を運んでくれました。実は僕が部長を呼んでいたのですが、僕はそのことを商店街に伝え忘れていまして、商店街のみんなは「誰や? 何しにきたんだ?」という雰囲気。これはまずいと思って僕は「実は部長さんが来られましたのは、ぼっかけカレーをつくるということで、すぐに試作をして下さいまして‥・土産物の話していましたよね」と言いました。
部長は「こいつめー」という顔で僕を見ていましたが。(笑)
するとみんなは、「もう作ってくれたん・・・。速いなぁ・・」と。
僕は「速いでしょ? 企業力を使うと速い! 展開が広がります!で、味もおいしい」と言ったんですよね。こんなきっかけでぼっかけカレーがスタートしました。

森崎 清登さん

企業と商店街が共同するようになってからは企業のスピードに街が追い付けない。
商店街のみんなが「理事会にかけないと・・・」とか言うんですよ。
「何を言うてんのや。あかんあかん!!街づくりにそんな悠長なことできひん!!」と僕はその時初めて街で怒ったことを覚えています。

以来、企業の速さに追いつけ追い越せで長田の街は対応が速くなりました。それを実感してからはとにかく企業に関わってもらう、そして長田の街はどんな企業が来ても対応できるような柔軟な体制を心がけるように呼びかけました。それでソニーレコードさんやオリバーソースさん、東洋水産さんに日清さんなど・・・多くの企業と共同して来ました。今では街の事務局で企業との対応ができるようになりました。

「街と企業の架け橋」「ぼっかけ名物づくり」、そして「長田観光宣言」の男として僕はこの街でちょっとした伝説になっているんですよ。(笑)

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